初めに、僕が本格的に糖尿病治療を始めたときの症状をお話ししておきます。

それはとんでもない状態になる寸前でした。あと少しで失明、ひざ下切断、人工透析の危機でした。

今考えると、本当によく助かったという思いです。

糖尿病を放置していると、いったいどんな状態になるか、
僕が良い例というとおかしな話ですが参考にしてください。

そして、これは糖尿病予備軍の方及び糖尿病を放置している方への警告でもあります。

糖尿病を放置している方はすぐに病院へ駈け込んで下さい。
これは冗談ではありません。

危機的症状

ある日、営業で外回りをしていた時、突然歩けなくなりました。

どこかがすごく痛いというわけではありません。
とにかく足が一歩前に進まにのです。

幸いにも、その時、近くに公園があり、そこのベンチまで何とか歩いていき、
座り込んでしまいました。

しばらくすると少し歩けるようになったので、
仕事を切り上げて必死に自宅まで帰り着きました。

長年、糖尿病を治療したり休んだりと、
いい加減な治療をしていたので、
この症状は糖尿病のせいだとすぐにわかりました。

翌日、近所のかかりつけの医院行き見てもらいました。

小さな開業医では検査結果は数日かかり、
指定された日にまた行くと、
「これはひどい、うちではどうしようもないので専門医を紹介するので
そちらへ行きなさい」

「何とかなりませんか?」

「うちでは無理だ」

仕方なく、大きな病院へ行きました。

僕の糖尿病症状の詳細

「すぐに入院だね」

「それだけは勘弁してください」

「どれだけ大変な状況になっているのか分かったいるの?」

そこで詳細な検査結果を教えてくれました。

それによると、
空腹時血糖値は426(正常値は70~109mg/d)。

ヘモグロビンA1c は14.9% 。(正常値は4.6~6.2%)。

ほとんど血液がドロドロで流れないような状態です。

当然、さまざまな合併症も発症。

まさに崖っぷち。

入院となると、当然仕事は休まなければあんりません。

でも。その時の仕事の状況はとても休めるものではありませんでした。

「絶対にきちんと治療をするので、何とか入院だけは勘弁してもらえませんか?」

必死に医者に頼み込み、
何とか入院だけは勘弁してもらいました。

「どんなにひどい状況か理解して治療しないと」。

「あなたはとんでもない状況だからね」

医者は念を押します。

「それからすぐに眼科へ行きなさい。失明するかもしれないから」

失明!

またもびっくりです。

翌日、すぐに近くの眼科へ行きました。

僕の糖尿病症状

もう話せば長くなりますからリストにします。

僕の主な症状は:
・糖尿病性腎症
・白内障
・糖尿病性網膜症
・飛蚊症
・糖尿病性神経障害
・歯周病
・糖尿性下痢
・ED
・手足の極端な冷え
・足先のしびれ

もっとありますがこれからおいおいお話していきます

なんとか間に合った糖尿病治療

と、ひどい状況でしたが、
結論から言えば極端に視力は落ちましたが失明は免れました。

また、人工透析もギリギリですが、
まだやらずに済んでいます。

足も切断しないで歩き回っています。

と言っても、
やっぱり僕は糖尿病の合併症のデパートであることに変わりはありません。

ちょっとでも治療を怠るともうどうしようもなくなることはわかっています。

今はきちんと病院へ通い、
きちんとインシュリン注射をし、
血糖値が上がらないように食事にも気を付けています。

無くしたもの

僕は糖尿病を放置したために、
失明とか足の切断という最悪の状態は免れたものの、
あまりにも多くのものを無くしました。

それは:
・以前のように仕事ができない(字が読みずらい)。
・車の免許(極端に視力が落ちたため)。
・外出が不便(視力のせい)。
・スポーツができなくなった(僕の趣味はテニス、スキー、大型バイク)。
・夜の生活。

それに、外出先でも家でも食事のたびにインシュリン注射。

要するに、誰もができている普通の生活ができないということです。

今、僕はこの文章を書くのにパソコンの字を”大”にしています。
しかも、老眼鏡ではなくレンズを併用しています。

新聞なども字が小さくて読めません。

これまたレンズが必要です。

さて、ここまで書いてもまだあなたは糖尿病を放置するつもりですか?

生活の不便さはとてつもなく大きく、
自由に動き回ることもできず、
やっと何とか仕事をして生きている状態です。

さあ、あなたが、もしも糖尿病の症状があり
それを放置しているのなら、
明日必ず病院へ行きましょう。

ぼくのようになる前に。