糖尿病治療を初めて長い年月が過ぎましたが、
いつも疑問に思うのは、
医者が糖尿病治療についてほとんど説明しないこと。

ごくごく断片的な説明に終始する。

で、どうしているかというと、
自分が疑問に思ったことはネットで調べる。

あるいは、
本を買ってきて読む。

なぜ医者は詳しい説明をしないのだろう?

ぼくの想像ですが、
このことについて考えてみました。

大きな原因は診察時間が短いこと

今は2ヶ月に一回しか病院へは行きません。

そのときの診察時間は平均およそ3分から4分。

医者は血液検査と尿検査のデータを見て、
悪化しているかずっと悪いままのデータについてコメントする。

例えば、今日は血糖値が少し改善されている、
とか、
クレアチニンが少し悪化している、などなど。

その後、血圧をはかり胸などに聴診器を当てて診察は終わり。

そして、インシュリン注射液の必要量などを確認して診察は終わる。

あっという間です。

疑問に思っていることを質問したくても、
なんかさっさと帰れといった雰囲気。

そりゃ、どの病院も大勢押しかけて来る患者をいかにさばくか
それしか頭にないような今の病院制度ではいたしかたないのかもしれない。

よって、患者の病気のことについて詳しく説明する時間なんてほとんどない。

おそらく、長年このやり方でどの病院もやってきているので、
今更変えるわけにはいかないのだろう。

入院したら詳しく説明するのだろうか?

糖尿病で入院などしたことがないので、
全くわかりませんが、
もし、入院したら病気のことについて詳しく説明してくれるのだろうか?

それもいささか疑問。

ほかの患者はこのような点について疑問を持っていないのだろうか?

病院に行くたびに考えます。

カリウムの摂り過ぎの注意しましょう

例えば前回の診療の時です。

医者が聞きました。

「果物は好きですか?」

「はい好きです」

日頃食事のたびに肉などの他になるだけ野菜を多めに摂ることにしています。

”なんでこんな質問をするのだろう?

不思議に思っていると、
医者は「主な食品のカリウム含有量」
というパンフレットを手渡しました。

そして、
「野菜や果物を少し控えてください」。

そういうと、余計な質問はするなよ、
と言わんばかりに、
パソコンに向かってなにやら作業を始めて、
すぐに終わると、
「はい、ご苦労様」と言います。

その言葉はなんかさっさと診察室から出て行きなさい、
という風に聞こえます。

仕方がないので帰宅してから自分でパソコンを使ってカリウムを調べました。

わかったことは、
カリウムを摂りすぎると、
クレアチニンの値に影響する。

ということは腎臓機能が悪化することにもつながる。

腎臓機能が悪化すると人工透析になりかねない、
ということがわかりました。

本来なら、
ぼくがネットで調べてたことはすべて医者が説明すべきことだと思うんです。

でも、前述したように病院は一人の患者に割ける時間は限られている。

そこで、断片的にしか患者に説明しない。

ぼくは疑問に思ったことはまだネットや本で調べられます。

が、ネットもやらないし本も読まないというお年寄りは、
いったいどうするんだろう?

自分の息子や娘、あるいは友人に聞くしかないのだろうか?

このような問題の解決策は?

このような問題が起きたときのために、
お役所はなぜ簡単なパンフレットを作成しないのだろう?

糖尿病の治療を始めて、
一度も糖尿病についての説明書というか治療の注意点などを書いた冊子などを
もらったことはない。

食べ物のカロリー表ももらったことがない。

そういえば、一日のカロリー摂取量などの説明書ももらったことがない

そんなパンフレットがどこかにあって、
たまたまぼくだけがもらっていないのかもしれない。

今、全国に糖尿病患者は1000万人以上と言われています。

糖尿予備軍をあわせるとと1,500万人とも。

日本の医療制度は破綻しかかっています。

もう破綻していると言った方が正しいのかもしれません。

となれば、様々な病気の症状を悪化させないようにする啓蒙活動も、
すごく大事だと思います。

また、忙しい医者の業務を手助けするような資料というか、
活動もすごく大事なような気がします。

何度も何度も医者通いする内にこんなことを考えました。