持病があるとあちこちの病院へ行く機会があります。

すると、

おかしいと感じることにたびたび出くわします。

そもそも、僕は病院とはサービス業と思っています。

患者という客に対して、
客が求めるサービスを提供する。

それが本来の病院の役目だと。

でも、現実はがっかりすることだらけ。

この意見に反対の方もいらっしゃると思いますが、
まあ、聞いてください。

ある大学病院の対応

東京のある大学病院の眼科へ行った時のことです。

僕の順番がきて暗い診察室へ案内されました。

眼科の診療台がズラ~と並んでいます。

その中の一台の前に案内されました。

女性の医者が来て、
「ちょっと待っていてください」
といって部屋を出ていきました。

ところが、
医者は待てど暮らせど現れない。

暗い部屋にじっと座って待ちます。

どのくらい時間がたったのか、
やっと医者が戻ってきました。

時計を見ると1時間以上たっています。

”何をしていたんだろう?”

後でじっくり考えたところ、
たぶん、
医者は昼食をとっていたと思って間違いありません。

時間的にちょうど一致するからです。

ぼくが眼下の診察台の前に座ったのは12時近く。

医者が戻ってきたのは1時過ぎ。

大学病院の外来は、
普通、
午前中だけです。

患者を待たせて食事をするより、
さっさと診療を済ませてお昼にした方がよいのでは、
と思ったりもしましたが、
医者には医者の都合があるのでしょう。

午前中の診療が終わるころに行ったのがいけなかったのかもしれません。

予約は予約にあらず

ある大病院へ行った時の話です。

受付けのカウンターに大きく、
「本院は予約制をとっています」
という文言が書いてありました。

”おっ これはいい”

待たされるのはうんざりです。

帰りに次回のために予約をしました。

で、

次回。

予約した時間前に行きました。

ところが、

1時間、
1時間半、
そして、
2時間。

やっと呼ばれました。

待っている患者を観察していると、
予約の順番など関係ないような感じです。

帰り際に受付けに嫌味を言いました。

「この病院は予約制じゃないの?
予約したのに2時間も待たされたよ」

受付けの女の子はいや~な顔をして僕を睨みつけました。

これって診療拒否じゃない?

大学病院へ通うのは遠くて大変なので、
大学病院から近くの病院の眼科を紹介してもらいました。

次の週にさっそくその病院へ。

自分の番が来て診察室に入り、
担当の女医さんに大学病院からの紹介状を渡すと、
何か表情がさえません。

そして、どこかへ行ってしまいました。

”どうしたんだろう?”

しばらくして戻ってきた女医さんは、
「だいぶひどい状態ですね、
もっとここより近い病院へ行った方が良いと思って、
病院を探して来ました」

そういって、いくつかの病院の住所を渡してくれました。

「ここじゃダメですか?」

「そうね、だめっていうことじゃないけど、
もっと近いとこがいいと思うの」

なんか釈然としない説明です。

ようするに、僕を診察するのが嫌そうなんです。

病院って患者を選ぶのか?

せっかく来たのに。

不満のやり場はどこにもありませんでした。

次々とどこかへ行ってしまう医者

今通っている病院は中規模の病院です。

午前中は行ったことがないのでわかりませんが、
午後は3人の内科医がいます。

ところが、この3人がすぐに入れ替わるのです。

特に、良いなあと思っている先生を先頭に消えてしまいます。

通っている眼科の先生にこの状況を説明したところ、
「そもそもこのような病院の午後はその病院の専任ではないので、
入れかわるんですよ」という。

そうか、だからいろいろな医者が来ては去り、去っては来る、か。

そして、

「午前中に行った方が良いですよ」
という。

午後を担当する医者は、
あちこちの病院を持ち回りみたいしているようです。

悪くいってしまえば、医者のフリーターか。

一つの病院へ所属しないで、
あちこちの病院で働く。

こんな勤務体系があることを初めて知りました。

でも、結論的に言うと、
医者が変わったときは、
受付などで、
どの医者が評判良いか、
と聞くことにしています。

普通に考えると、
そんなこと教えてくれないと思ってしまいますが、
この病院では平気で教えてくれます。

「この先生がいい」
と。

このことを医者は知っているのかなあ。