昨年、東京都内で低血糖症状態で車を運転し、
道路上の警備員の男性をはねて死亡させるという痛ましい事故が、
発生しまた。

もちろん、運転していた男性は危険運転致死の疑いで逮捕されました。

容疑は通常の事故よりより重い罰則の危険運転致死罪。

このような事故って時々あるんです。

ぼくが糖尿病だから人より多く気がつくだけです。

容疑者は自宅でインスリン注射をして糖尿病の治療をしていたという。

そして運転中に意識を失ったらしい。

現場の約2キロ手前ごろから記憶が途切れがちになって事故を起こしたという。

本人の供述はインスリンの投与量を誤ったために、
血糖値が下がりすぎて低血糖症になったという。

日頃からインシュリン注射をしている者からしてみれば、
この言い訳には疑問が残ります。

というのは、
糖尿病患者にとって低血糖になるのは何より怖いことですから、
インシュリンの量は間違えないようにとても気を使います。

また、注射の後に低血糖にならないように何かを食べないと、
これもまた危険です。

インシュリン注射とその後の食事。

ぼくの場合は、
どちらかというと注射の後の食事の方がおろそかになる傾向があります。

一方、インシュリンの量を間違えることは滅多にありません。

普通は間違えても数単位ぐらいです。

10単位も20単位も間違えるなら、
気を失うことだってあり得るかもしれません。

でも、そんな間違いはあり得ません。

一方。注射の後の食事の方は、
何かちょこちょこっと食べてすますことがたまにあります。

特に朝食の場合です。

カロリーを考えて食べるというより、
何かを食べたということで安心してしまうのです。

苦い経験があります。

そのときは、
出かける前にインシュリン注射をして、
急いでいたので食事をしませんでした。

そのことが気になっていたので電車に乗る前にあんパンを一つ買って、
電車の中で食べました。

朝のインシュリンの量は少なく、
また、電車の中は座っていけるのであんパン一つで事足りると考えました。

ところが、電車が目的地の品川駅に着く手前頃からおかしくなり、
降りる時はもうふらふら。

なんとか電車を降りましたが、そこから一歩も歩けない。

ホームの上でへたり込んでしまいましたた。

若い女の子がホームの上で苦しんでいるのなら、
何人もの男性が助けに来てくれるかもしれませんが、
中年のおっさんだと誰もよってきません。

こっちだって苦しんでいるそぶりを見せるのはこけんに関わる、
と思って必死で頑張ります。

しばらくじっとしていたところ、
なんとか少し歩けるようになリました。

やっとの思いでエスカレーターにのり、
駅のコンコースにあるコーヒーショップまでたどり着き、
そこで何かを食べてやっと動けるようになリました。

あれ以来、出かけるときの低血糖には気をつけています。

でも、
前にも書きましたが、
最近は低血糖にだんだん体が慣れてきて、
自宅にいる場合ですが、
血糖値がかぎりなく0近くなっても平気でいられるようになっています。

何度も計り直しましたが、
0近くでも平気で驚いたことがあります。

それでも低血糖になり救急搬送されました

おかげで最近は低血糖を甘く見るようになってしまい
自宅でですが、低血糖になり、
気を失い妻が救急車を呼んでくれて救急搬送されたことがあります。

普段はインシュリン注射をして、
低血糖になる前の兆候がわかります。

でも、最近はほとんど低血糖にはならないので、
多少じゃなく大いに低血糖を甘く見ていました。

救急搬送されたときは、
低血糖ではなく他の原因で体調が悪くなった、
と思い込んでしまいました。

家に居るという安心感もあったと思います。

で、救急隊の人からの点滴で気がつきました。

今回の交通事故のように、
インシュリン注射をして、
ろくに食事をしないで車を運転するなんて
とても危険なことです。

裁判所がどんな判断をするかわかりませんが、
日頃インシュリン注射をしている糖尿病患者なら、
自分のミスはわかっているはずです。