先の投稿で低血糖に体が慣れてきた、
というお話をしました。
ところが、
先日のことです。
夜、パソコンに向かって溜まっていた仕事をしていました。
仕事がはかどらず多少焦っていました。
そのためにいらいらしていたのは事実です。
すると、目の焦点が定まらなくなりました。
「あれ!何だろう?おかしいなあ」
疲れたのかな?
少し休憩しよう。
そう思って妻がいるリビングへ行きました。
ソファに座リましたが疲れがひどいのか何か落ち着きません。
ソファに横になりました。
記憶があるのはそこまでです。
あれっ!オレもしかしたら天国へ着ちゃったかも
見知らぬ男が寝ているぼくに向かって何か言っています。
ああ、オレはついにあの世へ着ちゃったか。
意識はもうろうとしています。
天国の男が何かぼくに言っていますが理解できません。
「おや、天国の男は日本語を話しいるようだな」
”病院”とかなんとか言っています。
しばらくすると周囲がぼんやり見えてきました。
「なんだオレ自宅にいるんだ」
男の横に妻がいるのが認識できました。
絨毯の上のなにかを拭き取っているようです。
やがて男が言っている言葉がすこし理解できました。
「病院へ行きますか?」
「病院?」
「はいそうです。病院へ行きましょう」
「病院へなんか行くもんか」
「病院へ行ってお医者さんに見てもらいましょう」
「いやだ!病院など行くもんか」
おれはいったいどうしたんだろう?
そんなやりとりを続けている内に意識がだんだんはっきりしてきました。
そうか、かれらは救急隊か。
すべてがわかってきました。
「すみません、病院へ行きましょう」
もう頭は完全に正気に戻っています。
違和感を覚えてふと腕を見ると注射針が刺さっています。
点滴を打たれています。
これで意識が戻ったのか。
低血糖になっても普段は自分で自覚症状があるので、
そばに置いている甘いものやブドウ糖を口に入れる。
今回は完全に事前の症状を認識できませんでした。
こんなのは初めてです。
失敗!失敗!
それにしても低血糖をそのまま放置していると、
死にいたることもあるらしい。
そばに妻がいて良かった。
家に一人でいるときに低血糖で意識をなくしていたら危なかった。
それにしても救急隊の皆さんはとても優しかった。
ボクが納得するまで病院へは運ばなかった。
優しく優しく説得する。
このような場合、相手が納得しなければ病院へは運ばないものなのか?
もちろん、完全に意識がなくなっている患者の場合は有無を言わせず運んだであろう。
なんとか起き上がり救急隊につれられて、
外に出ました。
もう完全に意識が戻って自分で歩けます。
玄関先に救急車が止まっています。
生まれて初めての救急車
着いたのはかかり付けの病院です。
処置室へ通されて愛想の悪い医者が顔を出しました。
もうなんだかんだで15年間の長きにわたって糖尿病の治療を続けていますが、
低血糖で意識を失い救急搬送されたのは初めてでした。
とんでもない医者が出てきた
で、病院へ着いてからが一騒動。
何が起きたかというと、
当直の医者がやたらめったら威張り腐っていました。
当然、日頃ぼくを担当している医者はいません。
その病院で初めて見る医者でした。
とにかく何が気に入らないのか、
最初から最後まで怒鳴りまくっています。
くそ、と思いましたがこちらの立場は超弱い。
何も反論できない。
今時まだこんな医者がいるのかと驚きました。
昔はこんな医者はあちこちにいました。
日頃から
「先生、先生」
といわれ勘違いして患者に対して威張っていた昔の医者。
診察の最後に、
翌日診療に来るように、
と言われて診察は終り。
冗談じゃない。
こんな医者の言うことなんか聞くもんか!
当然、翌日診療には行きませんでした。
その代わりに、あまりにもひどい扱いを受けたので、
ことの顛末を文章にして病院の事務長に面会に行きました。
事務長は出て着ませんでしたが、
若い担当者が出てきたので文書を手渡しました。
「事務長と院長に渡しておきます」
まあ、渡ったとしても実際は何もしないだろう。
医者不足の時代に、
院長といえども医者にいちいち患者の文句を伝えることはしないだろう。
それはそれで仕方がない。
でも、抗議文を手渡すことにより、
何かのおりに病院内で話題になればそれで良い、
と思いました。
そして、そのときの担当の医者の評価が病院内で下がれば、
それで満足。
それ以上大騒ぎしても何も起こらない。
かえって診察の時、自分が気まずい思いをするだけ。
それにしても、
あの医者は何で最初から最後まで怒鳴り散らしていたんだろう?
ぼくが何をしたというのだ!
未だに納得できません。